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NSAIDs

今日はトレーニングルームでよく見たりアスリートによく渡したり質問されたりするNSAIDsについて

NSAIDとはNonSteroidal AntiInflammatory Drugsの略で、
ステロイドを含まない抗炎症薬、解熱作用、鎮痛作用をもつ薬の総称。

現在は相当な種類のNSAIDsが世の中に出回っていて、自分も最初はなにがなんだか分かりませんでした。トレーニングルームにおいてあるだけでも結構ありますので。
この機会にしっかり整理したいと思います。色々調べていくと最後は化学式とか中枢神経がどうのこうのとかにたどり着いてやたらと時間がかかった+その内容をまとめきれるとは思えないので、基礎の部分を簡単に整理したいと思います。




アメリカで一般的に会話の中に出てきたりするキーワードは
ibuprofen, advil, tylenol, acetaminophen, aleve, asprin, naproxen Sodium, antihistamine(not NSAIDs)などでしょうか。


まずはNSAIDs。日本語で言うと、非ステロイド性抗炎症作用の含まれる薬のの総称です

前述のように色々な種類のNSAIDsが世の中に出回っていますが、医学的な効果は大して変わらず、違うのはその服用量、用法と服用頻度などでしょう。むしろ大事なのはその副作用に注意して処方するのが大事であること。


その中でも最も使われているであろう4つを簡単にまとめようかなと思います。

Asprin

有名な商品名ではそのままAsprinとして販売していたり、Bayerという商品名もよく聞きます。

Bayerasprin.jpg



Asprin.jpg



主に鎮痛剤として(Analgesic)、または解熱剤として(antipyretic), または抗炎症剤anti-inflammatoryとして使われています。またantiplatelet effectと呼ばれる作用(血液をさらさらにする、血小板の凝固を防ぐ)も持ち合わせており、低量の使用では狭心症、心筋梗塞、虚血性脳血管障害における血栓・塞栓形成の抑制にも効果があり、心臓への負担を和らげたり心臓発作、脳卒中なども予防する効果があります。しかしこのantiplatelet effectまたはanti-conagulateが時としてマイナスに作用する事があります(後述)。 副作用として一番大きなものが胃腸へのストレス。潰瘍や胃からの出血、耳鳴りなどが起こりえます。胃細胞に取り込まれたアスピリンがプロスタグランジン生産というホルモン抑制し,結果本来プロスタグランジンの持つ、胃酸分泌制御・胃粘膜保護も同時に抑制されるそうです。
特に服用量が増えたり、他のNSAIDsなどと併用するとこのようなside effectsの頻度が高まるそうです。アスピリン喘息と呼ばれる副作用があったりその他でも報告があるのでも、rash, ringing in the ears, headaches, dizziness, drowsiness, abdominal pain, nausea, diarrhea, constipation and heartburnがあげられます。



特に女性の場合はAsprinがAnticoagulant propertyを有するために生理時の出血が増えることもあるそうです。さらに怪我をしたとき出血が止まりにくくなるという事もあり、競技前の使用には注意が必要ですし、脳震盪を起こした患者への使用は行われません。

さらにアルコールやwarfarinと呼ばれるAnticonagulateの薬と併用するとgastrointestinal hemorrhage (stomach bleeding)のチャンスが格段にあがることが報告されています。


さらに16歳以下の子供へのインフルエンザや水痘chickenpoxへの使用は Reye's syndromeと呼ばれる脳炎を引き起こす可能性があるので、(機会があればエントリーします)使われません。市販で変えてしまうこともあり、インフルエンザの初期症状は風邪に似ている事もあり、子供への手法は正しい知識と注意が必要ですね。


日本でアスピリンを含有した商品で有名なのはバファリンA錠とバファリン+(プラス)です。
僕も知らなかったのですが、医者から処方されるバファリンと市販の(OTC-over the counter)商品では違いがあるそうです。(含有量の違いにより効果の違い)

その他バファリンにも
バファリンL
小児用バファリン CII
小児用バファリン チュアブル  
バファリン ジュニア かぜ薬     
小児用バファリン シロップ        

などがありますが、これに含まれるのはAcetaminophenといわれる薬品で主に解熱と生理痛を含めた痛みどめとしてのもので、アスピリンは含まれていません(前述の理由により子供には処方しないのが原則)。つまりAsprinはこれらの商品にはAsprinが含まれていない=抗炎症効果やAntigoagulant Propertyは無いことになります。

それ以外だと、、、製薬会社が出しているのを全て書いたらきりがないので、、、バリエル社のバリエルアスピリンもあります。これは一錠あたりに含まれるアスピリンの量が多いので効果は大きいですが、胃への負担を軽くするが含まれていないので、バファリンと比べると胃への負担が大きくなり、胃潰瘍などの原因にもなります。

とりあいずこの2例だけで・・。アスピリンまたはアセチルサリチル酸が成分として含まれているものの例でした。




Ibuprofen(商品名はAdvilが一番有名)

ibuprofen.jpg


主な用途として

common cold
backache
headache
minor pain of arthritis
toothache
menstrual cramp
muscular aches

と用法の欄にはのっていました。
主な商品名として、Advilが一番有名ですね。

advil.jpg



主なside effect(副作用として)

rash, ringing in the ears, headaches, dizziness, drowsiness, abdominal pain, nausea, diarrhea, constipation and heartburnと記述されています。


調べてみたら、
日本へのトレードネームはEveとなっていました。

イブA錠としてや、エスタックイブ、ルルアタック、コルゲンコーワ、ベンザブロック、パブロンエースとして出ていますよね。これらの違いは一錠に含まれるibuprofenの量の違い、その他に含まれる薬品の違いでした。例えばバファリンルナなどはibuprofenの他にもAcetaminophenも含まれています(また次回のエントリーで説明します)。なかにはibuprofenの他にも鼻炎用のAntihistaminやStimulantとしてカフェインなどが含まれているので、日本ではこれらの商品を総合風邪薬と謳っているのでしょう。


服用の目安として、
推奨されている投与量は体重や適応により、経口投与量は4時間から6時間ごとに200mgから400mg(子供の場合には5-10mg/kg)であり、1日最大投与量は800-1200mgである。この低量の服用量であれば、ibuprofenはNSAIDsの中で一番胃腸障害の危険性が少ないそうです

ただし、医者の監督の下で3200mgの最大投与量も時として用いられるそうです。


Athleteを扱うときに大事なポイントとして、ibuprofenは
Antiiflmmatoryとしての機能の他に、AnticoagulantとAntipyreticの効果があること。

Anticoagulant。血液の血小板に作用して機能を阻害する
結果、血栓などが出来にくくなることで梗塞や、脳卒中などを防ぐ効果がある一方、出血を止めにくくなるまたは他のNSAIDsと併用またはOverdoseなどが原因で、胃などの出血の原因にもなります。

つまり、脳震盪を起こした選手などで出血のおそれのある人にAnticoagulant PropertyをもつNSAIDsを与えると、出血が止まらなくなり悪化させてしまう、脳震盪で言えば命に関わることにもなりかねません。
そういう理由で、後で説明しますが、脳震盪を起こしたおそれのある選手、内出血を含め出血などのおそれがある選手、他の薬を併用している選手、アレルギー反応のある選手にはAcetaminophenを与えることが多いです。Acetaminophenの有名な商品名はTYLENOLですね。

↑Tylenonとずっと思ってましたw


AsprinをはじめIbuprofenに関してもしっかりとした知識と注意力がないと選手に悪影響を与えてしまいますので、ものすごく大事ですね。それぞれの薬の歴史や働く器官、一つ一つキーワードを掘り下げていったらどこまででもいけそうですが、限界に達したのでやめちゃいました。また時間のあるときに少しずつやっていこうかなと思います。



ちょっと長くなってきたので、
Naproxen SodiumとAcetaminophenについては次回のエントリーに回します。

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