スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑

血圧のはかり方

今は大抵の病院に行っても肘のところにカフをかけちゃえば自動で血圧を測ってくれる便利な血圧計 sphygmomanometer があります。が、未だに古いタイプ、つまり手動でやるお医者さんもいます。

自分のドクターであるDr. Tuttleがその一人。手動でずっとやってきたし、エラーが起こるかもしれない自動のタイプより自分は手動が確実だと思う。って言ってました。

患者の血圧を測らせてもらったことがあるのですが、その時に色々とアドバイスをもらいました。

ので、その血圧の取り方をまとめてみようかと思います。

まず、使うのは聴診器と血圧計 (stethoscope and a sphygmomanometer)。こんな感じの奴です↓おそらくたいていの人が見たことあるのではと思います。
大抵のアメリカ人はBlood Pressure Cuffと言いますが。。

Sphygmomanometer.jpg



カフと呼ばれるパットを二の腕の下の方、肘より上の部分に巻きます。
聴診器は、カフを巻いたすぐした、肘の表側にあるBrachial arteryへ(Cubital fossa)へ。


順序として、
まず確認である程度プレッシャーをかけるとドクン、ドクンと音が聞こえてくるはずです。
後で説明しますが、これが所謂Korotkoff sounds(コロトコフ音かな?)
この音が聞こえる+水銀計のメモリがしっかり動いているのを確認して血圧測定を始めます。


まずカフ圧をコロトコフ音が聞こえなくなるレベルまでもっていきます(音が完全に消えるポイントを余裕をもって超えるレベル)
資料によっては200まで上げるとか、160mmg(millimeters of mercury)まででいいとかありますが、コロトコフ音が消えたなーって思ってからもうちょい上げる位のが僕の感覚でしょうか。

うちのドクターは200近くまで本当に短い時間ですが上げていました。理由を聞くと、元々高血圧で来院する患者などは疑っている人は上の血圧が予想外に高い事も考えられるから、最初は結構高めにあげるんだって言っていました。


血圧を測る上での三つの重要なフェーズ。

①カフ圧を上げて聴診器から何も聞こえてこない状態。
これは、カフの圧力で血圧を完全に遮断している状態です。水まきのホースの途中を踏んづけて完全に流れないようにしているイメージですね。


②ある程度カフ圧を下げることで、音が聴診器から聞こえてくるフェーズ。この音をKorotkoff soundと言います。その正体は後述


③さらにカフ圧を下げることで、再び何も聞こえなくなるポイント



手順として、

①のフェーズで音が聞こえないのを確認した後カフの圧力を少しずつ下げていきます。
慎重に下げていくとあるポイントで音が聞こえてきます、この最初の音が聞こえたポイント、これがsystolic blood pressure(収縮時血圧)。つまり心臓が収縮した際に全身に送られていく際の血圧です。俗に言われる「上」の血圧。

では何でこのKorotkoff音が聞こえてくるのか。
①での説明の通り、血管のホースは①では完全に遮断されていて、その先のポイントでは何も聞こえてこない状態です。しかし、カフの圧を下げることで、僅かな隙間を通って血液が漏れ出て行きます。ホースを踏んづけている足の圧力を弱めると少しずつ漏れていきますよね。それと同じイメージです。
押さえつけている圧が、心臓収縮時の圧よりも低くなると、収縮する度に一部の血流が押さえつけているポイントを超えて流れていきますよね。しかし以前押さえつけていることには変わりないので血流がスムーズに流れず、血流達が動脈内でturbulence (乱流)を起こします。これがKorotkoff soundsの正体。

つまり

心臓が収縮する事で送り出そうとするパワー(収縮時血圧)>血管ホースを踏んづけてこれ以上血液を先には進めないぞとするパワー

はが①の状態(心臓収縮時よりも強い力でホースを抑えているので、完全シャットの状態です。何も聞こえません



心臓が収縮する事で送り出そうとするパワー(収縮時血圧)血管ホースを踏んづけてこれ以上血液を先には進めないぞとするパワー

になったポイントが収縮時血圧であるといえます。
このポイントから

心臓が収縮する事で送り出そうとするパワー(収縮時血圧)血管ホースを踏んづけてこれ以上血液を先には進めないぞとするパワー

に逆転するときのコロトコフ(Korotkoff)音が聞こえ始めます。
これが②のポイント

この②のフレーズは前述のように

心臓収縮時に血液を送り出そうとするパワー、つまり血液を心臓から血液を絞り出すことによって
ホースにかかる圧力>踏んづけている力(カフ圧)

の状態
つまり心臓ががんばって収縮した時の圧力は、押さえつけている力を超えるので、一部の血流が動くことが出来る状態ですね。


②の状態に入ってしばらくまたカフの圧力を下げると、今度はまた何も聞こえてこなくなるポイントがあります。これが拡張期血圧。つまり心臓が拡張して、静脈から血液を心臓に送り込んで収縮の準備をしている状態です。この時動脈の圧力は一番低くなります。
この血管への圧力が一番低くなった状態よりも、カフから血管のホースにかかっている、つまりホースを踏んづける力が弱くなると、血液は妨げられることなく流れていくのです。

つまり
心臓拡張時血圧=押さえつけている圧力

になったときに、血管内で妨げられて暴れていた血流は問題なく流れていくようになります。妨げられるものがなくなる訳ですから、乱流を起こす理由もなく、再び音が無くなる訳です。

このポイントが俗に言う「下」の血圧。つまりdiastolic blood pressures(拡張期血圧)ですね。


まとめると

①ホースの踏みつけ(カフ圧)>収縮時血圧 → No sounds
②収縮時血圧>ホースの踏みつけ(カフ圧)>拡張時血圧   →Korotkoff sounds
③拡張時血圧>ホースの踏みつけ(カフ圧) → No sounds


※ホースの踏みつけ(カフ圧)=収縮時血圧   →のポイントが上の血圧
※拡張時血圧=ホースの踏みつけ(カフ圧)   →のポイントが下の血圧

となります。


20行くらいでまとめようと思ったのに無駄に長くなりました(-_-)



さて、②のフェーズに関して、自分がアドバイスを受けたこと。
コロトコフ(Korotkoff)音の存在については知っていたのですが、このKorotkoff sounds、実は5種類もあるらしーのです。

分類が大切なのではなくて、一番注意しなければならないのはFirst soundとsecond soundの間に何も聞こえなくなるほんの少しのgapが存在するらしいのです。このギャップをAuscultatory gapというらしいです。(聞いたこともなかった)


さらにFalse readingにつながる要素が、
1、First korotkoff soundsははっきりした音ではなく、遮断された血管から血流ががんばって先に進もうとしているレベルなので、あまり多きな音を聴診器で感じない
2,第二相の音ははっきりとした音が聞こえるんだそう。

それに加えて前述の何も聞こえないギャップが存在するとなると、

なかなか聞き取りにくいFirst koroktoff soundsを聞き逃してしまうと、Auscultatory gapをまだ①の状態(カフ圧が収縮時血圧よりも高い)と勘違いして、Auscultatory gapの後にくるはっきり聞こえる次のkoroktoff soundsを収縮時血圧と間違って読むことになり、最大血圧自体を本来よりも低く見誤ってしまう事がかなり多いんだそうです。



まだまだ経験が豊富だとは言えませんし、第一と第二の違いも正直はっきり聞き取れません。
精進が必要です。
「俺も二回目で気づくことあるよ。ははは~」なんてドクターが言ってました。はは



はかり方、そのワケなどは簡単にまとめれたかな。 長くなってきたので平均血圧とか、Hypertension(高血圧), Hypotension(低血圧)の症状や弊害などはまた次回にまとめるとします。






スポンサーサイト
02 : 48 : 56 | Others | コメント(0) | page top↑

胃・胸焼けの薬達

トレーニングルームでよく見かける薬は、これまでちょろっとずつ触れてきましたが、
今日はまたそのうちの一つ、胸焼けや胃のむかつきの際に選手に渡す薬を。

よく見る製品名としては、TUMSまたはbismuth subsalicylateを含有するPepto-Bismolあたりが有名でしょうか


↓下記
Pepto_antacid.jpg



rolaid.jpg


tums.jpg


↑こんな感じ




主な用法を見てみると、

胃のむかつき
胸焼け
吐き気
消化不良
(下痢)←かっこつきの理由は後述します

と記述してあります。


つまりコーヒー飲み過ぎてだとか、ストレスで胃がきりきりするとか、脂っこいもの食べ過ぎたとか、暴飲暴食だとか、胸焼けがするとか色々と効果がある訳です。


大事なのはどうやって作用するかです、AT目線で行くと当然の流れです。



ではそもそも、何で胸焼けとか胃の問題が起きるのか?
それは胃酸の生成過程を整理して考えることでほぼ解決します。


胃酸、つまりHCL、塩酸のことですね。
胃内が胃酸の働きによって酸性に保たれているのはみんな知っていると思いますが、その胃酸が何らかのきっかけで出過ぎちゃった、または胃酸から胃自体を守っているmucus君達がその機能を下げてしまった時に胃壁に負担がかかる訳です (胃内のPHは人によって、また食事などのタイミングにやって1から5の範囲だそうです)


胃酸の生成過程はいくつかに分類されます。
まずはAcetylecholine(アセチルコリン)、Gastrin(ガストリン)、Histamine(ヒスタミン)、この三つがchemical mediatorとして大きく関わってきます。


一つ目。
食事を取ろうとすると、脳からの刺激が副交感神経を刺激してその結果一つ目のAcetylecholineを分泌します。分泌されたこのAcetylecholineは胃壁に存在する受容体(名前忘れた・・)と結合し、その結果として胃酸を胃内へ分泌します。

二つ目。
これがみなさんになじみの深いものだと思いますが、食事を取ることで、食べ物または飲み物が胃に達すると、その刺激によりガストリン細胞からガストリンが分泌され、これもAcetylechorine同様、胃壁内の受容体に働きかけ結果胃酸を分泌します。

最後三つ目。
物質が胃内に進入してきた結果としてガストリンの分泌が行われることは前述していますが、このガストリン、Mast cell内にあるHistamineを放出される働きももっています。このヒスタミン、同じように胃壁細胞中に存在するH2受容体(ガストリンやアセチルコリンが結合する受容体とは別物)と結合し、結果胃酸を分泌します。

回路は違うけど、胃酸を分泌することには変わりないですね。
話は戻りますが、この胃酸、科学的にはPH1~2の強力な酸性で、胃内に進入してきた菌を殺菌したり、物質の消化の役目を果たします。つまり胃酸の生成は消化には絶対的に必要なものなんですね。





ちなみにちょっと脱線しますが、胸焼けって、なったことあるし、分かるけど実際はなによ?って疑問を持つ方いると思いますが、胸焼けの原因は、胃酸の食道への逆流。それによって食道内のPhを酸性側に下げちゃうことで、食道内部をirritateしちゃうという仕組みです。
正式には逆流性食道炎。つまり食道での問題でした。

英語ではreflux esophagitisといいます。

原因として、食後すぐに横になったりだとか前傾姿勢を比較的長時間続ける事があったりだとかが原因になります。もちろん、暴飲暴食、早食い、カフェインの摂取、油っこいものの摂取などでも起こりえます。普段は逆流を防いでいる、Esophageal sphincter(食道と胃を隔てている筋肉で、逆流を防ぐために収縮する)の機能が弱まると起こりえます。

つまり胸焼けもirritateされる場所が違うだけで、原因は胃酸から来ているんですね。


さて話は胃酸に戻って、この胃酸が問題で胃に問題が起こったときに助けてくれるのが私達の味方、薬君達です。
さて、どのように作用するか。


大きく分けて4つ

①Antacidとしての効果(Gastric Lumenで働く)
②Proton Pump Inhibitorとして(Pronton Pumpに働きかける)
③H2 inhibitorとして(pronton pumpを開始させるchemical mediatorに働きかける)
④胃自体を別の物質でコーティングしちゃって胃を守るというもの

①から③まではProton Pumpの仕組みを理解すれば簡単に整理がつきます。

簡単に言うと、
①は経口などでPhを上昇させる薬を胃内に入れて、酸性が強まっている胃内のPhを調節しようする薬。カルシウムなどが有名でしょうか。これはProton Pumpと呼ばれる胃酸生成過程とは直接関わりません。Proton pump(胃酸生成回路)の後の話ですね。
有名なところで、Tums, Rolaidsなどがあります。

tums.jpg
rolaid.jpg



②Proton Pump Inhibitor
このPront pump inhibitorとして関わる薬品にはNexiumやPrilosecなどが有名です。

この②は胃壁の細胞内で胃酸HCIが作られる過程を抑制して、胃酸の生成量をへらしちゃおうって薬です。H2 proton pump inhibitor君達は基本的にはOTCでなく医者からの処方箋を必要とします。理由として効果は①や③にくらべあるものの、side effect(副作用)が強く、医師の管理が必要だからだといいいます。うーん奥が深い。
ただしこれは前述のアセチルコリンやヒスタミンなどが細胞内の受容体と結合するのを防ぐわけではないので、胃酸生成回路自体を始めさせないようにするというよりは、回路の途中で邪魔しちゃうっていうイメージが強いでしょう。

下記商品のイメージです。ウェブから抜きました
nexium.jpg
prilosec.jpg



③最後にH2 inhibitor
2のProton Pump Inhibitorが回路の途中で邪魔することを考えればだいたい予想出来そうな感じですが、その通り、③Proton pumpが始まる前の段階、つまりHistaminがParietal cell内の受容体と結合してPumpingのプロセスを始める前に抑制しちゃえっていうものです。Histamine抑制ですね。COXのタイプ2を抑制するのが一番有名です。
本来ヒスタミンが組織内で受容体と結合することでProton pumpが始まり、結果胃酸を生成するわけですから、出来ちゃった胃酸を他の物質の投入で調整する①のプロセスと違い。また②Proton pumpが始まる前のプロセスをつぶしちゃうという事に関して②違いますね。

ちなみにこのH2 inihibotorは①と同様、基本的にOCTなので普通に薬局で買えます。有名な商品にTagamet, pepcid, Zantac, Axidなどがあります。アメリカ人に言わせると有名な薬らしーです。(渡米2年弱ではちょっとじゃよく見るとかの区別はつかない。。。)

tagamet.jpg

PepcidBottle.jpg



Axid.jpg
Zantac.jpg




さて、今度は視点を変えてみます。

前述の通り、胃壁内の細胞から分泌される胃酸のPhは1~2と強い酸性です。
基本的に胃内は酸性に保たれているものの、1とか2でずっといたら、胃自体もこの酸で消化されちゃうでしょ!って疑問が起こります。実際に消化されちゃう事も有り、胃潰瘍などの疾患が典型的な例でしょう。

じゃあ、普段はどうやって胃を守っているの?

これにもいくつかあります。

まずは粘膜の存在。粘膜が存在することで強力な酸から胃壁自体を守っています。
もう一つ、胃内のPhを中性にされる物質も分泌されます(これは説明を省きます。そろそろ疲れてきた・・・)。そして、もう一つ薬学を勉強する上では大事な要素になりますが、Prostglandinというchemical mediatorがこのHCI生成(胃酸)のプロセスに関わっています。色々な種類がありますが大事なのはPGI 2とPGE2でしょう。
特にPGE2はProton Pumpの生成回路に入ることで、HCIつまり胃酸の生成を抑制します。
②の薬と同じ効果を体内で自然と発揮する訳です。

このPGE2と、もう一つ有名な種類であるPGI2は胃酸の生成を減少させる+mucusのproductionを増加させるよう働きかけるといった機能があります。胃酸から胃を守っているMucus(粘膜)の生成を助ける命令を出す役目を果たす訳です。このPGは基本的にHistaminなどと一緒でchemical mediatorであり、プロセス内で他の受容体と結合することで威力を発揮します。


ちなみに、この胃酸生成のプロセスを色々調べていたら、先日取り上げたNSAIDsとも関わっていました。

NSAIDsをを摂取した場合NSAIDsの持つCOX inhibitorとしての作用がAA(Arachidonic Acid)からPGE2生成、のプロセスに働きかけてPGE2の生成が減少し、結果、本来PGE2が持つProton pumpを抑制する(つまり胃酸を抑制する)働きを無くしてしまう訳です。PGE2自体が生産されないので。つまりProton Pumpは働きを増してしまい、結果HCIを胃内に増やす結果になり、つまり酸性側に傾いていっちゃうんですね。慢性的に酸性側に傾いてしまった胃内には当然ストレスがかかりますから、それが原因で出血や潰瘍などが起こるんですね。アスピリンなどのNSAIDsを慢性的に摂取している関節症やリューマチ症の患者に胃からの出血などのSideeffectが多いのもこういう理由からです。


これで前のエントリーで疑問が残っていた、なぜNSAIDsが本来もつ4つの効果以外に、胃への負担を増やしてしまい、胃の出血や潰瘍といったside effectがあるのかって事につながりました。納得w。あーすっきり。




ちなみに今現在、上記の説明を英語でやれと言われてもやれる自信がないっす。
精進が必要です

もう一つ、今回のリサーチをしてて、もっと詳しくリサーチしなきゃと思ったやつ、それは下痢について。
これはまた違った生理学的原因+特別な薬品があるはずですから。 この胃や胸焼けへの薬には下痢止めの効果を含むもの含まないもの存在します。薬の成分によって違うんでしょう。


次回につづく~

11 : 35 : 51 | Pharmacology | コメント(1) | page top↑

Sulfa-based drugs

今日は一般にSulfa-based drugsという類の薬についての簡単なまとめを。
これは基本的に抗菌剤とかに使われている薬の成分の事。この化学式を含む薬をサルファ薬などと言います。

正式にはSulfonamidesといいます。。

なぜこのトピックを取り上げたかというと、アメリカ人でこの薬へのアレルギー反応があるとよく聞にするから。ペニシリンアレルギーなどはよく聞きますが、サルファアレルギーはあまり聞いたことがありませんでした。病院でのお医者さんのところに勉強に行かせてもらってて簡単に教えてもらう機会がありましたので、せっかくなので。


もう一度確認ですが、サルファ薬とは、Sulfonamideを含む薬品の総称です。
化学式にこのSulfonamideの成分が入っていれば、サルファ薬であり、処方には大変気を遣うそうです。

こんな感じ↓

180px-Sulfonamide-group.png




実際のアレルギー反応の例として、
①皮膚へのアレルギー
これはSulfa allergyでもっとも多いケース。
Skin rashから始まり、最悪のケースは前のエントリーでも触れた Stevens-Johnson syndrome/toxic epidermal necrolysisも起こりうるのです。同じSulfa-baed drugsの中でも、Antibioticとしての役割を持つSulfa薬の方がAntibioticを含まないものに比べてこのアレルギー反応の割合高くなるといいます。

②肝臓や腎臓へのアレルギー反応
同じようにSulfa-baesd drugsのアレルギー反応として肝臓や腎臓の機能障害を起こします。
一番典型的な例がHepatitis(肝炎)でしょう。
最悪のケースはStevens-Jone syndromeに発展することもあり(別の記事で書いています)時として命に関わるので非常に注意が必要なんだそう。

③肺系への反応
Asthma(喘息)や、vasculitis(血管炎)などの症状が起こることもある。

④血液系への反応
CBCの結果、White blood cellやRed blood cell, Plateletsなどの量が減ることが考えられるんだそう。+結果免疫系への影響もある。
↑これは全く知りませんでした。


さて、ではどのような薬にこのSulfanomideが含まれているのでしょうか。
ちょろっとネットで調べてみると出てくるわ出てくるわ。色々な形をした薬がありました。
目薬として、皮膚への塗り薬として、もちろん内服薬として。特に糖尿病、高血圧の人で他の薬との併用をしている人は注意が必要でしょう。

具体的な例としては、関節痛やリューマチなどの患者に用いられる抗炎症、痛み止めの薬であるCelebrexもこのサルファ薬に分類されます。(※ただし、このCelebrexはAntibiotic系のものではないので、今までアレルギー反応は見られた事はないといいます。理論上は起こりえるので注意がそれでも必要らしいですが)

このサルファアレルギー。テストなどで判別する方法は無く、アレルギー反応が起きたときのヒストリーなどから判別するしかないそうです。とりあいず、医者からいわれると思いますが、このサルファ薬に関してでもその他の薬に関してでも、服用した後、目的以外の症状が起こったらまず第一に服用を止め、医者に相談するのがベストだと思います。




もう一つの注意点というか、ちょっとこんがらがるポイント。

Sulfur「硫黄」(元素記号S)を含む薬品(Sulfur-containing drugs)とこのSulfonamide(サルファ薬)との区別をしっかりしなければならないこと。[Sulf]まで同じスペルですし、関係がありそうに見えますけど、実はこの2種は化学的には全く異なったものであって、Sulfonamideで見られるようなアレルギーなどの過敏反応は見られません。

ややこしいですね(-_-)
このSulfur-containing drugsには例えば、 sulfatesやsulfitesなどがあります(つまりSulfa based drugではない)。しっかり勉強せねばデス。ちなみにこのSulfatesにも多少の副作用の可能性はあります。喘息などがその代表的な例でしょうか。



話を戻すと、
このサルファ薬はドクターとナースの小話によると、比較的安い薬剤に使われていて、このサルファアレルギーがある人は少し高価であっても他の成分を使って同じ高価のあるものを使用しなければならず、面倒だといいます。ま、体のことを考えたらしょうがないですよね。

医者は必ず処方箋を書くときにアレルギーの有無について患者に尋ねます。
命に関わることですので当然ですが、疾患を治すのを助けるはずの薬でさらに悪くなったら、どうしようもないですよね。



最後に、

医者さんに聞くと、新しい薬が出来ても慎重な医者が多いそうです。
理由は未知の副作用やアレルギー反応が起こるかもしれないから。そういう理由で新しい薬が出ても、今まで長いこと使っていた薬とそんなに内容が変わらなかったり、今までの薬でしっかり疾患を治せていれば、間違いなく従来の薬を使うそうです。「今使っている薬が問題ないのであれば、しっかりとしたデータがでるまで俺は新しいのは使いたくない」とうちのドクターがいってました。

納得w

22 : 49 : 41 | Pharmacology | コメント(1) | page top↑

MSとGTOの違い

今日はよく混乱しがちなMuscle SpindleとGolgi Tendon Organについてちょっとまとめようかと思います。AT関係のトピックに関して、自分の中で沸いてきた色んな疑問を掘り下げていくと結局生理学にたどり着いちゃうっていう、ものすごく大事なものですが、そこまで深い会話がAT同士であっても出てこない→軽視されがち。なんですよね。

自分が無駄に「なぜそうなるのか、理由は、原因は?」って突き詰めたがるタイプの人間なので自分はこういう疑問がわくたびに生理学に目を通しますし、分かったときの快感はひとしおなわけです。
が、、先の見えないトンネルに首を突っ込むこともありまして、あーでもないって考えて一晩答えを出せずに終わることもあります。。。



ってことで、脱線しましたが、MSとGTO違いについて
09 : 35 : 40 | Others | コメント(0) | page top↑

Hordeolum/麦粒腫

Hordeolum、日本語では麦粒腫
なんのことか分かりますか?



これは日本で一般に「ものもらい」と呼ばれるまぶたの辺りが赤く腫れたり膿が出たりするあれですね。アメリカでも「Stye」という名前でみなに知られています。ちなみに全国で色んな呼び方があって、面白いサイトがありましたので興味のある方は見てみて下さい。ちなみに、我が実家熊本では「お姫様」と呼びます。
http://www.rohto.co.jp/mono/

見てみると東北地方では、ばかと呼んだり
関西地方などではめいぼやめばちこと呼んだり色々です。面白いですねぇ。。

とにかく正式な名前は麦粒腫。英語ではStyeといいます。
出来る部位によって外麦粒腫と内麦粒腫に分類されます。


比較的多いのが外麦粒腫(an external hordeolum)、まぶたの皮脂腺(sebaceous gland)で起きます。皮脂腺からは脂や汗が分泌されていて、その腺の中に細菌が入り込んで増え、炎症が起きたものを外麦粒腫(External stye)と呼びます。。痒みを伴って赤くなったり膿を伴ったりします。皮脂腺での感染ということを考えると、ニキビと同じようなものでしょうか。

external stye


styeanatomy.gif


もうひとつは内麦粒腫(an internal hordeolum). 上記目周辺のanatomyを見てもらうと分かるように、まぶたのフチの上下に、目のために脂を分泌するマイボーム腺(meibomian gland)という腺があります。ここから分泌される脂は、眼球の表面の涙の上に浮かんで目が乾燥するのを防せぐ機能を持っているそうです。この腺に細菌が入り込んで炎症を起こしたものがInternal stye、つまり内麦粒腫。こちらは外麦粒腫に比べると頻度は少ないそうです。(ちなみにこのMeibomian Glandが機能不全になる症状やInflammationを起こす症状なども存在します)。



原因はStaphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)またはStaphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)が主で、この菌達は誰の皮膚にも存在していて幹部を清潔に保っていなかったりだとか、寝不足ストレスなどで免疫システムが低下しているとき、アレルギー性結膜炎の患者などで目を掻くクセのある人によく起きるといいます。



経験おわかりでしょうが患部を清潔に保っていれば特に治療せずとも1週間前後で治ります。
ただ出来るだけ早くなおしたい場合、患部の痒みや痛みが強い場合はお医者さんにいって、抗生剤の点眼や内服での治療も可能です。外用の塗り薬もあります。また、進行していくと化膿が酷くなって、腫れが大きくなってきますので、一部切開して膿を取り出す処置もするようです。とにかく自分がこの麦粒腫だと思ったら、コンタクトレンズをつけているかたはその期間は絶対につけてはいけませんし、女性のメイクアップもよくないですね。



日本では有名なものもらい、アメリカでもStyeというなで世間に知れ渡っていました。
とりあいず患部は清潔に!って事ですね。

ちなみに処置の一つとしておもしろい違いを見つけたのですが、いくつかの資料を見ていたら
日本では患部を冷やすと痒みや痛みが緩和されると書いてあったのですが、
アメリカでは冷やすのではなく温めるとの表記がほとんどです。

なんなんでしょう。
自分の感覚では、冷やすのはたしかに痛みや痒みを抑えると思います。
一方温めるというのはInfectionの時などに膿を早く出したい場合など, to accerelate drainage of affected area効果を狙っているのではと思っています。以前所属していた野球のチームドクターも温めるのが一番だと言っていました(Relief the symtomsに)。おそらく他の場所の感染と違い、目という非常にtouchyな箇所の問題なので、掻きむしることによって角膜をきづつけたりするのを防ぐ→痒みを抑える、目的で日本では冷やすという選択肢をとるのでしょう、特に子供の患者には。

というのが自分の感覚ですが・・が実際はどうでしょうか。

最後にもう一つ
英文で調べいていたら必ずセットになって出てくる単語がありました。
それがChalazion。日本語では霰粒腫(さんりゅうしゅというらしいです。

写真

chalazion3.jpg

chalazion2.jpg


これは、ものもらい、つまり麦粒腫と混同されやすいですが、細菌性の感染ではなく、マイボーム腺の分泌穴がなんらかの理由でつまり、(患部の清潔を保っていない、慢性のストレス、疲れ、化粧を落としていないなど)。出られなくなった脂はマイボーム腺の中でカプセル状に固まってしまってできもののように腫れてしまいます麦粒腫と違うところは痛みが無いところです。Internal styeからの二次的なもので発症する場合もあるそうですね。目立ったできものになるので美容的な観点から見たら女性にはたまりませんでしょうし、自然になくなることもまれにありますが、大きくなったら治療しなければ基本的に治りません。

ただし簡単な手術で直るといいますし、大きなできものが実は腫瘍だったら大変なので、しばらく立っても直らなかったらすぐにお医者さんにかかることをお勧めします。




06 : 45 : 43 | General diseases | コメント(0) | page top↑

Strep

Monoがウイルス性感染だったのに対して、このStrepはバクテリアによる感染(streptococcal bacteria)です。

正直なところ日本ではあまり聞いたことがありませんでしたが、こちらに来てからよ~く聞く言葉です。
ATがのどの痛みを訴えている選手などののどの奥を見て、「これ、Strepかもだから病院でしっかり見てもらった方がいいねぇ」なんて場面にはよく出くわします。
調べてみると日本語では溶連菌感染症というらしーです。うーん聞いたこと無かったな。。


実際テニスで働いているときも一人の選手がこのStrep throatにかかりましたし、病院での実習中、2名ほど典型的なStrepの症状をもった患者がやってきてDr. Tuttleがスクリーンテストをやっているのをみました(ドクターは症状からほぼ確信していましたが、Strepは一部症状がMonoと似ている部分があるので、MONOかもしれないねぇ~なんてしっかりした診断をするためにスクリーンテストをしていました。結局Strepだったんですが)。年中通して、かなり頻繁にアメリカでは聞きます。


この一般にStrep throatと言われる感染症の原因細菌、正式な原因バクテリアの名前はStreptococcus  pyogenes化膿レンサ球菌といいます。 たくさん存在するStreptococcusのうちの一種です。


ちょっと調べてて面白かったので、語源について

Streptococcusの語源は

ラテン語で「よじる」を意味するstrephoから派生したstreptos(曲げやすい、柔軟な)と、
球菌を意味するcoccus(元々の意味合いは粒や木の実の意)に由来しているそうな。こんな形です

streptococcus_pyogenes.jpg


連鎖してますよね?
つまり形からレンサ菌という名前になっているんです。


脱線しちゃいますがStaphylococcus(ブドウ球菌)もついでに

staphylococcus-aureus.jpg


この菌名の語源は、
ラテン語でブドウの房を意味するstaphyloと、同じように球菌を意味するcoccusの組み合わせ。
日本語でもそのまま見た目からブドウ球菌ってなってます。
ブドウ球菌の中にもたくさんの分類があるのですが、細胞学者に興味はないので、省きます。
一番有名なのはStaphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)ですね。皮膚など常在菌です。

この球菌達、配列や染色液への反応などによって分類されています。
前述のようにブドウ球菌、レンサ菌をはじめとし、グラム陽性のものとして、Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)、Streptococcus pyogenes(化膿レンサ球菌)、pneumococcus(肺炎球菌(肺炎双球菌))、グラム陰性のものとして、gonococcus(淋菌)、meningococcus(髄膜炎菌)などもあり、感染症の原因になります。

無害な球菌もありますが、色々な種類の球菌が原因で我々の健康が脅かされる訳ですね。
上記以外にも調べてみたら本当にやまほどありました。。化膿性(患部の化膿をともなうもの)疾患、毒素系(毒素を生産することによって体に害をきたす)、それに合併症として他の重傷な疾患が現れることもあるそうです。

またまた脱線しちゃいますが、レンサ菌系で一番恐ろしいと言われているのが人食いバクテリアとの異名も持つ劇症型レンサ球菌感染症(壊死性筋膜炎など)。原因は不明ですが、進行の早い致死性疾患のであり、生存率は30%だとか。怖すぎますね。急速な手足の壊死を伴う(一時間に数cmも仮死が進むと言います)、A群レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)による疾患。普通の感染症と何が違うのかという研究がなされていますが、今はまだ完全に解明されておらず、患者の毒素への感受性の違いだろうと推察されています。


とりあいず話をまた戻しますと、
全て球菌なので言葉のどこかしらにCoccusがついているのが分かって頂けると思います。

この同じ球菌関係の感染症でもたくさんあり過ぎて、テンパり中ですが、ここではあくまでStrep throatと俗に呼ばれる感染症の原因である化膿性のレンサ菌についてに絞ります。



主な症状について


強い喉の痛み
熱(38C or 101Fを超えることも)
飲み込むときに痛い
扁桃腺の腫れ、発赤(+扁桃腺に白い膿が現れるのが典型的な例だそうです。写真の例↓)
リンパの腫れ(頚部全部のリンパ節)

が典型的な症状でしょう。
こんな感じですstrep1.jpg


strep2.jpg


↑典型的な例

この炎症が原因で口臭がひどくなることもw
halitosis.jpg


遊び心です(ひどい口臭の正式名称をHalitosisといいます)
※体臭やわきがなどは会話の中ではよくBOという言葉で出てきます(Body odorの略)使ってみて下さい。



他にも頭痛(Headache)やお腹の痛み(abdominal pain)、倦怠感(Fatigue)、)などもよく起こるといいます。



主な感染源は人から人への感染。
咳やくしゃみ食器などの共用、または握手などでも感染するといいます。一般に3歳から12歳程度の児童でよく感染する+学校など閉鎖的な空間で過ごすことによって蔓延するといいます。もちろんStrep throatに感染したら直るまでは学校に行っちゃ駄目ですね。ATとして評価するときも、評価後自分自身の身を守るためにも手荒いうがいは欠かせません。基本ですね。

一端感染すると、感染から潜伏期間を1~3日おいて発症するのが普通のようです。
風邪やMonoなど他の病気と紛らわしいときがありますが、病院でスクリーン(喉の奥から粘膜を取って、特別な検査薬で菌があるかを確認する)をかければ一発で分かります。
原因が分かれば安心ですよね。



とにかく上記のような症状を起こす訳ですが、治療としてペニシリン系抗菌薬の投与が中心となるそうです。通常は内服治療が可能で。咽頭痛などのために内服が困難な時は、抗菌薬の筋肉注射または静脈注射を行うことがあるそうです。

ほっておいても直るケースもありますが、この感染症からひどい場合は
glomerulonephritis (糸球体腎炎), scarlet fever(猩紅熱、イチゴ舌を特徴とする), リューマチ熱などを併発するパターンもあり注意が必要です。

いちご舌
いちご舌


それぞれについて今度詳しく自分でも調べてみようと思います。



さて寝るか~


14 : 21 : 54 | General diseases | コメント(0) | page top↑

Mono/Kissing Disease

今日はMonoについて、

アメリカではMonoと聞いて分からない大人はほとんどいないと思われるほど、みな知っている病気で、正式名称はinfectious mononucleosis と言います。ちなみに日本語では伝染性単核球症。

Infectious_Mononucleosis_3.jpg

the Epstein-Barr virus (EBV)と呼ばれるウイルスへの感染が主な原因で、主な症状として

発熱、Fever
扁桃腺の炎症(white patchがみられることも)、
リンパ腺とくに頚部後方の腫れや圧痛(首の後ろのC3,4あたり)
全身倦怠感Fatigue
がメインの症状。

その他頻度は高くないものの、症状として
Enlarged spleen (splenomegaly)脾腫(膵臓の腫れ)
Liver (hepatomegaly) 肝腫脹
Petechial hemorrhage 点状出血
abdominal pain(腹痛)
headache
Muscle Aching
Depression(うつ)

などもあります。

慢性のものになると膵臓が破裂する事もあり(impactのありなしに関わらず)命に関わる事もあることから日頃からの注意が必要ですね。

splenomegaly.jpg


幼児期にかかるmonoはひどくなく風邪の症状と酷似している+症状がすぐに治まるので例えMonoであっても診断されないケースがほとんどのようです。(抗菌薬はこのmonoには効かないのですが、有熱期も2日程度と短く症状もひどくないのでtonsillitis扁桃炎として処理されることがほとんどだそうです)

逆に幼児期を過ぎた青年期、あるいはそれ以上の年齢で初感染した場合、発熱・全身倦怠感のほか、口蓋扁桃の発赤腫脹・咽頭痛、アデノイド腫脹による鼻閉、全身特に頚部のリンパ節腫脹、肝脾腫がみられるそうです。

さらにmonoを扱う上で大事なポイントが、一端ウイルスに感染すると例え症状が収まっても、ウイルスはその後ずっと体には生き続けるという点。


主な伝染経路として、唾液や食器類のシェアーなどがメインです。幼児期に関して言えば両親からキスされて感染することも多いと言いますし、大人でもキスを通して簡単に伝染してしまいます。こういう理由で、Kissing diseaseとも呼ばれたりするわけです。



テニスで実習中このmonoに掛かった選手を一人扱いました。明らかに疲れているような感じがありましたし、症状が2ヶ月近く続いていて辛いし眠れないと非常に大変な状態でした。微熱が続き、倦怠感、喉の痛みなどが主な症状でした。しかも彼の場合はChronicのものだったので、1年前も同じ症状があり、一端症状は治まったらしいのですが、原因不明で今回も同じ症状が続いているといいます。

一般に青年期以降で感染した場合、症状は比較的長く残るそうで、長いときには彼のように2ヶ月も続くことがあるようです。

診断として、血液検査での白血球やリンパ球の変化などでMonoかどうかの診断出来きます。


何よりも問題なのが、
他のウイルス感染と違って、まだしっかりした治療法は確立されていないということ。基本的には体内の免疫システムにより数週間で自然治癒する場合がほとんどですが、前述のように体内には以前ウイルスは存在し、なにかのきっかけで再発または他人への伝染も考えられます。

この再発に関して、もう一つのポイントがありまして、
慢性活動性EBウイルス感染症(Chronic Active Epstein-Barr Virus infection : CAEBV)の存在もATとして知っておかねばならないポイントでしょう。


現在欧米では成人の90%近くがこのmonoの原因となるEpstein-Barr virus (EBV)に既に感染しており、このEBRウイルスはリンパ球内で増殖するのですが、体内の免疫機構によって多くの場合抗体が生産されて発症を制御します。しかし免疫システムにより処理されるので発症することが少ないのです。しかし、まれなケースとし、体内免疫システムによって免疫制御されていたウイルスが何らかのきっかけから体内で再活性化してしまい、リンパ球内感染が持続的に続き、体内での免疫制御が不能となってしまい、そのため慢性的にウイルスが増殖活動してしまうんだそうです。これが前述のChronic Active Epstein- Barr Virus Infection。こうなると、症状は慢性的に続いてしまい、さらには血球貪食症候群を併発したり、最終的に多臓器不全や悪性リンパ腫などを発病してしまうこともあるそうです。

こう考えると、子供ではただの風邪や扁桃炎と処理されるEBVウイルス感染も、実は非常に危険なウイルスであるのが分かって貰えると思います。それが唾液一つで感染ですからね。怖い世の中です。



さらにアスレチックトレーナーからの視点で考えれば、選手をどう扱えばいいのよ?
って話になると思います。

まずは、大事な事として、
症状から、ただの風邪や疲れでなくてmonoを疑えて医者に照会出来る事が一つ。

慢性のものになってくると、肝脾臓の腫れも見られることがあり、腫れている状態でスポーツ活動をすると破裂するおそれもあるので、腫れが認められる場合は禁忌とされています

もう一つ、ウイルスに感染していて症状があるものの比較的軽度の症状の選手選手の練習や試合への参加の判断。まれとはいえ扱いを間違えれば命に関わる感染症であり、正しい判断、医者や家族とのコミュニケーションを取ることも考えても、このウイルスへの知識は絶対でしょう。変な話、靱帯を切ったり骨折したりしている訳でなく、風邪の症状に似ている場合が多いので、選手が無理しちゃえば試合の参加は出来ちゃう訳で。だからこそ、しっかりとしたmonoへの知識が必要になってくる訳です。放置の結果、Kehr's signなんて調べることになっちゃったらATとしていかんでしょう

古い資料ですが、mono感染のスポーツ選手を扱った資料で、綺麗にまとめられているものをを一つ紹介します、

Dennis G. Maki, MD
Infectious mononucleosis in the athleteDiagnosis, Complications, and Management.
The American Journal of Sports Medicine 10:162-173 (1982)








14 : 21 : 37 | General diseases | コメント(1) | page top↑

Staph infection

14 : 21 : 09 | General diseases | コメント(0) | page top↑

stevensjohnson symdrome/Lyell syndrome

どのカテゴリーにこのトピックをいれようかと迷ったけれども、あえてファーマの欄に

今日は
Stevens-Johnson Syndrom(SJS)/Lyell syndrome(TEN)と呼ばれる皮膚病にについて

前回のNSAIDsの説明で軽く触れましたが、どのようなものかを写真付きで説明します。
※画像を含みますので、見たくない人は飛ばして下さい。


この病気は主に先日紹介したNSAIDsを含む色々や薬の副作用として発生し、命に関わる大変重篤な皮膚病です。厚生省のデータが載っていたので、参考に以下
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1211/h1130-1_a_15.html#17



日本語ではSJSを皮膚粘膜眼症候群,TENを中毒性表皮壊死症と呼びます。
上記HPに飛んで貰えれば詳しい解説が載っていますので、詳しくは省きますが、

以下一部の症例の写真
StevensJohnsonsyndrome.jpg

stevenssymdrome2.jpg


スティーブンス・ジョンソン症候群



ポイントとして実に様々な原因が考えられれるということ。主にウイルス感染、薬剤の副作用、悪性腫瘍から、肺炎マイコプラズマ、食べ物などへのアレルギー反応、また原因が不明のものもあるそうです。生理学的な発生機序は未だ完全には解明されていないそうですが、原因としては1100種類以上だと記述してありました。


SJSの初期症状として,発熱,左右対称的に関節背面を中心に紅斑(target lesionなど)が
出現し,急速に紅斑の数を増し,重症化するにつれ,水疱,びらんを生じ,融合します。これらの症状には高熱を伴うことが多く、かゆみ、悪寒を感じる事も報告されているそうです。ポイントとして、眼,口腔粘膜,外陰部などの粘膜疹を伴うことも多く,呼吸器障害(肺炎等)や肝障害などの合併症を来し,その死亡率は6.3%との報告があるそうです。目に症状が出ることが多く、失明や後遺症になる症例も少なくいないそうです。



統計として、SJS, TENの発生頻度は,人口100万人当たりそれぞれ年間1~6人,0.4~1.2人と極めて低いものの(日本)、一端発症すると、死にいたる最悪のケースを含め、失明や皮膚疾患など重度の後遺症を伴う事が多いそうです。



薬剤の副作用が原因でのSJSやTENに関してここでは言及しようと思いますが、薬の副作用が原因でのSJSの発症は全体の59パーセントをしめるという文献もありました。また、前述のようにまれにとはSJS、TENを起こす可能性のある原因医薬品は,抗生物質製剤,解熱鎮痛消炎剤(NSAIDs),抗てんかん剤,痛風治療剤,サルファ剤,消化性潰瘍用剤,催眠鎮静剤・抗不安剤,精神神経用剤,緑内障治療剤があるそうです。その他にもたくさんありますし、原因となり得る薬品の成分に目を通すと、医師の処方無しで買えてしまう薬品の副作用での発症も十分に起こりえるようでうす。具体的には先日紹介したアメリカのスーパーで簡単に買えてしまう、AdvilやTylenol、ALEVEなどでも起こりえると言うことです。



また、これらの薬剤の副作用として起こる事に関して言えば、摂取から2週間前後の発症が多いとされていますが早いときは2,3日後からも症状が出る可能性があるようです。



一方,TENは,発熱や腋窩,外陰部,体幹などに広範囲な紅斑が出現した後,急速に水
疱を生じ,水疱は破れやすく(ニコルスキー現象),全身びらん症状を呈する。II度熱
傷に似て,疼痛も著明である。検査所見では,血液,肝,電解質などに異常を認めるこ
とが多い。多臓器障害の合併症(肝障害,腎障害,呼吸器障害,消化器障害等)を来し,
死亡率も高く20~30%とする報告が多い。このTENはSJSよりも重篤なカテゴリーにはいっており、SJSからこのTENに移行するパターンもあるそうです。

TEN.jpg


では、このよう症状が出てきたらどうするべきか?

まずは大前提として、薬の投与を即座に中止し医者に相談すること。(発症から2週間以内が治療の大事なポイントだそうです。)
治療として、外用性抗生物質やビタミン投与、副腎皮質ホルモン剤の全身投与,あるいは血漿交換療法なども行われるそうですが、しっかりした治療方法の確率には至っていないようです。



発生がまれとはいえ、こういう皮膚疾患が自分の判断で与えた薬品で起こりえることを考えると怖いですね(OTCで手に入る薬剤も原因となることがあります)。渡す際に、このような可能性があることを伝えなければいけないですし、このSJSやTENだけでなくても、アレルギーや喘息があることなどを確認するのはAthletic Trainerとしてだけでなく、一般消費医者としても薬を扱うときに大事な要素の一部です。




(一部の資料、厚生労働省HPより抜粋)




06 : 48 : 27 | Pharmacology | コメント(0) | page top↑

Antihistamin

今回はAntihistaminについて

花粉症がはやるこの季節、アスリートからも色々と聞かれる機会が多いのでここで軽くまとめを。
ま、そんな自分が一番酷いので、自分のためが一番ですが・・・笑


まずAntihistamin(抗ヒスタミン)と効いて一番にたまに浮かんでくるのは

花粉症とか、アレルギーの薬

だなって事でしょう。

その通りです。ただし抗ヒスタミンとは別に抗アレルギー薬もありましてその役割も一部重複するものはありますが、違います。

この抗ヒスタミン剤、根本的にアレルギー反応を根本的に治す薬ではなく、ヒスタミンが過剰放出されたときにあるタンパク質と結合しその結果アレルギー症状がでるのですが、そのプロセスを先回りでタンパク質に結合する事によって防ぐ作用をもっているのが、この抗ヒスタミンで、アレルギー症状が発現するのを防ぐ薬です。

トレーニングルームにある薬もいくつかの種類があります。

Antihistamin単一での薬剤。
またはAcetaminophenなどと一緒に用いることによって風邪総合薬としての機能の一部、
などが主でしょう。

抗ヒスタミン剤を語る前に、ヒスタミンとはなんぞやってのがそもそものポイントですね。
ではヒスタミンについて。

ヒスタミンとは一言で言うと、生体アミン。体の至る所に存在しています。いくつかのwebサイトの記述によると、脂肪細胞(Mast cell)に高濃度で存在していて、プラス肺、肝臓、胃粘膜、脳などにもあり、それぞれ器官での生理機能を担っているそうです。

つまりオデブの人はアレルギーの症状がひどい??BMIによって有意差でたりするのでしょうか。
リサーチが必要です

histamineaa.gif
histamine34.jpg



脱線しましたが、その他にもヒスタミン(Histamine)は神経組織では神経伝達物質として働きます。音や光などの外部刺激および情動、空腹、体温上昇といった内部刺激などによっても放出が促進され、覚醒状態の維持、食行動の抑制、記憶学習能などの生理機能を促進する役割を担っているそうな。

そのヒスタミン、食事からも体内に取り込まれる+体内で必須アミノ酸(Essential amino acid. EAA)であるヒスチジン(Histidine)からも作られます


肝心の役割ですが、普段は細胞内に貯蔵されているヒスタミンが、怪我やアレルギー原因物質(花粉とか)などの外部刺激、体内ホルモンバランスの変化などの内部刺激によって放出されることで、
血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進などを起こします。

このヒスタミンが過剰に分泌されると、ヒスタミン1型受容体(H1受容体)というタンパク質と結合して、アレルギー疾患の原因となります。(つまりアレルギー反応や炎症の発現に介在物質として働くんですね)

ちなみにこのヒスタミンが結合する受容体は4つあり、アレルギーや炎症反応を起こすのが上記のようにH1型と呼ばれています。H2, 3, 4もそれぞれ特異の反応を起こします。めんどくさいのでそれぞれの説明は省きます。


怪我の際のヒスタミンの作用は次回詳しく説明するとして今回はアレルギー反応についての流れを

具体例を挙げると、例えば花粉が鼻に入ってきたとします。
その花粉(アレルギー原因物質)を体が認知することでヒスタミンを過剰に細胞から放出してしまいます。
→過剰に放出されたヒスタミンは体内のH1受容体と結合しそれが原因で鼻水、くしゃみ、喉の痛み、発疹、かゆみなどのアレルギー症状が出る訳です。


ところで一番最初のトピック、Antihistamineに話を戻すと、どのプロセスの部分にこの薬は働きかけるのか。それが大事なポイントです。

抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンの過剰放出を防いだり、ヒスタミン自体を殺したりする作用はもっていません。最後のプロセスの部分、H1受容体とヒスタミンが結合しますが、抗ヒスタミンはその結合が行われる前にH1プロテインと先に結合しちゃって、ヒスタミンが結合するのを防いでるんです。行くところがなくなっちゃえばヒスタミンはアレルギー反応の原因にはなりませんからね。

つまり一言で言うと、略奪愛しちゃうぞ!物質なわけです



尻つぼみな説明になりまして自分の文章力を疑いますが、取りあいず今までの文章をまとめると

Antihistamineは過剰に放出されたHistamineのProtein(H1)への結合を未然に防ぐ事でアレルギー症状を防いでいるっていう事でした。ちなみにヒスタミンはある程度体にないといけません、体の機能の調節の役割も担っているので。


よく見る成分にantihistamineには

Diphenhydramine
Chlorpheriramine maleate


などがあります

ただし第一世代抗ヒスタミンと、第二世代抗ヒスタミンとありまして(複雑になってきて諦め直前)、
第一世代は中枢神経に作用するので、副作用として眠気や倦怠感、口の渇きなどを引き起こすのだそうです(生理学的作用はパス・・・)。ある文献によると2割から3割の人しか眠気などの自覚症状がないらしいのですが、アスレチックパフォーマンスに影響する可能性もおおいになるので試合前の服用には注意しなければいけませんね。ドライブの前なども注意が必要です。ただし、第一世代の副作用を利用して、睡眠薬として薬になっていたりもします。(そのくらい副作用が強いらしい)

対して副作用で眠気を伴わない(中枢つまり視床下部などに働きかけない)タイプの抗ヒスタミン剤も開発され代二世代として世に出回っているそうです。

もう一つ、抗ヒスタミン剤、神経伝達を妨げているので即効性はあるものの実は鼻づまりにはあまり効果がないという特徴があります。(血中にあるヒスタミンが鼻づまりに関与するので、末梢神経系でヒスタミンの伝達を阻害しても影響がない)。

手元にあるいくつかの薬の成分内訳を見てみると、
前述のDiphenhydramineChlorpheniramine Maleateなどの他に
Nasal DecongestantとしてPheylephrine HCIなどが加えられているものもあります。


OTC(市販)のAntihistamineを含んだ薬でもこの鼻づまりに効果のあるものないものがあるので選手の症状によって使い分けが必要になってくるでしょう。

ルームメイトのダスティンにもってる?って聞いたらAntihistamineを含まない、
Nasal Decongestant専用の薬をもってました。これにはexpectorant(去痰薬。痰を柔らかくしたり出しやすくする)が含まれてましたけど。


これは生理学的にどう働く・・・って調べてた頭から煙が出そうなので今日のところはパス(-_-)
鼻づまりがなぜ他の症状と生理学的に異なった回路を通って発現するのか、そのうちリサーチします(適当)
22 : 33 : 52 | Pharmacology | コメント(0) | page top↑

midol

Midol(マイドル)について

midolextendedrelief.jpg


これは、女性の生理中の薬で

主な作用として

Backache,
Cramp
Bloating
Fatigue

を改善する作用があります。

生理中に起こるmuscle spasmをおさえたり、鎮痛剤として作用する薬。
何種類も売られていて、カフェイン入りものはStimulantとして、他の成分の働きを助ける働き、Fatigueを防ぐ効果をもっています。


こないだ高校生の選手に「マイドルある?」って聞かれて、

「は?マイドルって何よ?」

みたいな顔したら「Never mind」って去って行かれてしまったという悔しい経験があるので、
軽くまとめたいと思います。



なんて見てみたら、成分は
先日のブログにエントリーしたものの組み合わせばかりで大した違いはありませんでした。

例えば、Midol Mentrual completeという製品には

Acetaminophen 500 mg
これは前回のNSAIDsでのエントリーで分かるように鎮痛剤と解熱剤の効果がありますね。
その他にもStimulantとしての Caffeineが60 mg
利尿薬(Diuretic)としてのPyrilamine maleate 15 mg


を含有しています。
Acetaminophenは理解出来ますが、なんでわざわざ生理用の薬に
NaproxenやIbuprofenを入れているのもあります。僕の感覚では、出血が増えていいとは思えないのですが、どうなんでしょう。生理2週間前から処方する事を考えると、あまり出血は関係ないのでしょうか。。


他にもAcetaminophenではなくNeproxen sodiumのものIbuprofenのものもありますが、
10代の子供ではNeproxen sodiumやIbuprofenの副作用を考え服用させないようにしなければいけませんね。

PMS(PreMenstrual Syndrome)と言って,生理前の1週間くらいから精神的に安定しなかったり、お腹の張りを感じる、疲れを感じるなどの症状がでます(200種類以上の症状があるそうです)。女性の80から90%が大なり小なりこの症状が現れるといいますが、そのPMSへ対応するタイプのMidolもあるようです。


また新しい情報を仕入れたら追記します。
Midol が手元に無い場合で求められたら、大人で副作用への反応が過敏でないことが確認出来ればNSAIDsを渡してもイイかもしれないですね。特にPain controlとしてやCrampなどの場合は。今の実習先の高校生アスリートなどはAcetaminophenを含むものしか処方出来ないので注意が必要ですが。
こう


またPamabromという成分も入っている事がありますが、
これは主に利尿作用で知られています。

ただし、Acetaminophenと組み合わせによって生理の時の不快感を和らげる効果があります。
Acetaminophenが主に痛みに作用するのに対し、このPamabromという成分はお腹の張り、膨張感などをやわらげる効果があるそうです。

この成分が含まれているのを調べてみると、
Midol Maximum StrengthやWomen's Tylenol (Menstrual Relief)などがありました。
日本ではよーわかりません。


なんて色々と調べみてみましたが、男の僕は生理がないのでさっぱりイメージできませんw


14 : 49 : 45 | Pharmacology | コメント(0) | page top↑

NSAIDs (2)

前回のエントリーの続きを


Acetaminophen(商品名としてTylenolが有名)の説明は最後にまわして、まずは
Naproxen Sodium(Aleveや, Anaprox, Miranax, Naprogesic, Naprosyn, Naprelan, Synflexなど )について。
よく店やトレーニングルームで見かけるのはALEVEが有名ですね。選手からもたまに聞かれます。

naproxen sodium



このNaproxenもトレーニングルームなどでよく見ますが基本的にはIbuprofenとほぼ同じだと思ってイイと思います。
ビックスリーの抗炎症剤、鎮痛剤、解熱剤として働き、Anti-coagulateの作用も有しています。
Ibuprofenとの違いは、薬の持続時間の違いでしょうか。

Ibuprofenが4-6時間の頻度で摂取するのにたいして、Naproxenは持続時間が12時間から14時間あり、服用頻度は低くなります。


では最後にAcetaminophen
前回のブログのエントリーの記述の通り、他のNSAIDsが含んでいる

抗炎症剤を含んでいない、
Anticoagulate propertyを有していない
副作用、特に胃への負担が少ない

の点が上げられると思います。 これらの理由からNSAIDsに含まないというのが基本ですが、含むというものもありますので、はっきりしません。

tylenol.jpg



もう一点、Ibuprofenなどが末梢系に作用するのに対して、Acetaminophenは中枢系に作用します。
正確にはまだ分かっていないようですが、この違いが他のNSAIDsと何らかの違いを産んでいるんだそうです。

そういう理由でAsprinやIbuprofenに比べて処方しやすいというのが一般の見方です。
AsprinやIbuprofenが基本的に子供には処方出来ず、そういう時にこのAcetaminophenを含んだまたは単一での処方をします。


一番有名なのはTylenol。これはAcetaminophenを単一で使用しています。

それ以外にもいくつかの組み合わせの薬では、例えば日本には
粉末状の薬であるノーシン
錠剤であるセデスなどがあります(AsprinとAcetaminophenの組み合わせ)

疑問なのは、アスピリンにこのAcetaminophenを加えた錠剤が存在すること。
これはアスピリンの処方を半分にすることで出来るだけAnti-inflammatoryとしての効果を維持しつつ、アスピリンが有する副作用を半減させようという狙いでしょう。→未確認なので僕の想像です。



また

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、
中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)、

には次回以降で触れますが、副作用としてに吐き気や皮膚の荒れ、発疹、アレルギー反応、肝臓障害、めまい、などに加え、上記が起こりえます。



だいたい基礎は網羅出来たかな。
長い。。。



今では把握出来無いほど多くの薬がOTC(市販)で手に入りますが、一つ間違えると重篤な問題を起こしかねません。特にからだが資本のアスリートの体の専門家であるアスレチックトレーナーが本人に悪い影響を与える薬を与えていたら話になりません。

聞き慣れない薬の場合でも成分をしっかり理解してさえすれば、単一成分の薬であれば問題ないですし、複数のものが組み合わさっていても基本さえ理解していれば重篤な問題は防げるはずです。


他のNSAIDsは機会があればまた説明しますが、大まかなまとめとして、


4つのもっとも扱う機会の多いNSAIDsについて、
Asprin, ibuprofen, Naproxen sodium(他のNSAIDs)にはAnticoagulant propertyがあり、Acetaminophenにはそれが無い。同様に、Acetaminophenは他の3種と異なり、Antiinflammatoryの作用がないこと、つまりpain killerとして、またはFever reducerとしてが主となります。その代わりに他のAntiinflammatoryと異なり、sideeffectが少ないこと、Anticoagullant出ないことから、処方に関しては比較的安全といえると思います。

脳震盪を起こしたまたは出血を伴う怪我をした選手がやってきて、痛み止めが欲しいと言ったら基本的にはAcetaminophenが一番安全でしょう。

Anti-inflammator3種の違いは、アレルギー反応の違い、副作用の微妙な違い、胃を含めた消化器官への負担、服用量と頻度、用法の違いです。調べれば調べるほど詳しく出てきますが、ここでは省きます。

また4種類全てにおいて、
Antipyreticの効果はあります。解熱効果ですね
ちなみに解熱効果といえば、よくこの4種の成分に加え、アリルイソプロピルアセチル尿素も解熱剤として働きます。ただ、無水カフェインがよく含まれているのを目にしますが、あの効果はなんなのでしょうか。眠くなる成分への対抗剤としてでしょうか。調べてみます。

カフェインの効果は他のNSAIDsの効果を促進する助けになること, Fatigue予防、があるそうです。
記述はありませんでしたが、眠くなる成分への対抗剤としても働くはずです。自信がないですが・・笑

これらが風邪薬として使われているのは、他のカフェインやビタミン、様々な成分をmixして薬を作り上げることによって胃への負担を軽くしたり、ビタミンを補給したり、鼻水を止めるなどのAntihistaminを含んだものが作られています。

人によってバファリン派だとか、EVE派だとか色々あるようですが、ホルモンの分泌レベルなどによって効果も変わってくるので、一概に何が一番とは言えないと思いますが。 私バファリン効かないのよねぇーとかよく聞く話ですよね。

アメリカでは大抵は
Ibuprofenある?とかTylenolある?って成分と商品名がごっちゃになった聞かれ方をすることがおおいですね。おそらく本人達も分かっていないんだと思います。




さて、僕もウォールマートのファマシーのコーナーを不審者ばりに徘徊し少しでも詳しくなろうかと思っています。

次回からはもっと効率よくいかねば。。
13 : 16 : 22 | Pharmacology | コメント(0) | page top↑

NSAIDs

今日はトレーニングルームでよく見たりアスリートによく渡したり質問されたりするNSAIDsについて

NSAIDとはNonSteroidal AntiInflammatory Drugsの略で、
ステロイドを含まない抗炎症薬、解熱作用、鎮痛作用をもつ薬の総称。

現在は相当な種類のNSAIDsが世の中に出回っていて、自分も最初はなにがなんだか分かりませんでした。トレーニングルームにおいてあるだけでも結構ありますので。
この機会にしっかり整理したいと思います。色々調べていくと最後は化学式とか中枢神経がどうのこうのとかにたどり着いてやたらと時間がかかった+その内容をまとめきれるとは思えないので、基礎の部分を簡単に整理したいと思います。




アメリカで一般的に会話の中に出てきたりするキーワードは
ibuprofen, advil, tylenol, acetaminophen, aleve, asprin, naproxen Sodium, antihistamine(not NSAIDs)などでしょうか。


まずはNSAIDs。日本語で言うと、非ステロイド性抗炎症作用の含まれる薬のの総称です

前述のように色々な種類のNSAIDsが世の中に出回っていますが、医学的な効果は大して変わらず、違うのはその服用量、用法と服用頻度などでしょう。むしろ大事なのはその副作用に注意して処方するのが大事であること。


その中でも最も使われているであろう4つを簡単にまとめようかなと思います。

Asprin

有名な商品名ではそのままAsprinとして販売していたり、Bayerという商品名もよく聞きます。

Bayerasprin.jpg



Asprin.jpg



主に鎮痛剤として(Analgesic)、または解熱剤として(antipyretic), または抗炎症剤anti-inflammatoryとして使われています。またantiplatelet effectと呼ばれる作用(血液をさらさらにする、血小板の凝固を防ぐ)も持ち合わせており、低量の使用では狭心症、心筋梗塞、虚血性脳血管障害における血栓・塞栓形成の抑制にも効果があり、心臓への負担を和らげたり心臓発作、脳卒中なども予防する効果があります。しかしこのantiplatelet effectまたはanti-conagulateが時としてマイナスに作用する事があります(後述)。 副作用として一番大きなものが胃腸へのストレス。潰瘍や胃からの出血、耳鳴りなどが起こりえます。胃細胞に取り込まれたアスピリンがプロスタグランジン生産というホルモン抑制し,結果本来プロスタグランジンの持つ、胃酸分泌制御・胃粘膜保護も同時に抑制されるそうです。
特に服用量が増えたり、他のNSAIDsなどと併用するとこのようなside effectsの頻度が高まるそうです。アスピリン喘息と呼ばれる副作用があったりその他でも報告があるのでも、rash, ringing in the ears, headaches, dizziness, drowsiness, abdominal pain, nausea, diarrhea, constipation and heartburnがあげられます。



特に女性の場合はAsprinがAnticoagulant propertyを有するために生理時の出血が増えることもあるそうです。さらに怪我をしたとき出血が止まりにくくなるという事もあり、競技前の使用には注意が必要ですし、脳震盪を起こした患者への使用は行われません。

さらにアルコールやwarfarinと呼ばれるAnticonagulateの薬と併用するとgastrointestinal hemorrhage (stomach bleeding)のチャンスが格段にあがることが報告されています。


さらに16歳以下の子供へのインフルエンザや水痘chickenpoxへの使用は Reye's syndromeと呼ばれる脳炎を引き起こす可能性があるので、(機会があればエントリーします)使われません。市販で変えてしまうこともあり、インフルエンザの初期症状は風邪に似ている事もあり、子供への手法は正しい知識と注意が必要ですね。


日本でアスピリンを含有した商品で有名なのはバファリンA錠とバファリン+(プラス)です。
僕も知らなかったのですが、医者から処方されるバファリンと市販の(OTC-over the counter)商品では違いがあるそうです。(含有量の違いにより効果の違い)

その他バファリンにも
バファリンL
小児用バファリン CII
小児用バファリン チュアブル  
バファリン ジュニア かぜ薬     
小児用バファリン シロップ        

などがありますが、これに含まれるのはAcetaminophenといわれる薬品で主に解熱と生理痛を含めた痛みどめとしてのもので、アスピリンは含まれていません(前述の理由により子供には処方しないのが原則)。つまりAsprinはこれらの商品にはAsprinが含まれていない=抗炎症効果やAntigoagulant Propertyは無いことになります。

それ以外だと、、、製薬会社が出しているのを全て書いたらきりがないので、、、バリエル社のバリエルアスピリンもあります。これは一錠あたりに含まれるアスピリンの量が多いので効果は大きいですが、胃への負担を軽くするが含まれていないので、バファリンと比べると胃への負担が大きくなり、胃潰瘍などの原因にもなります。

とりあいずこの2例だけで・・。アスピリンまたはアセチルサリチル酸が成分として含まれているものの例でした。




Ibuprofen(商品名はAdvilが一番有名)

ibuprofen.jpg


主な用途として

common cold
backache
headache
minor pain of arthritis
toothache
menstrual cramp
muscular aches

と用法の欄にはのっていました。
主な商品名として、Advilが一番有名ですね。

advil.jpg



主なside effect(副作用として)

rash, ringing in the ears, headaches, dizziness, drowsiness, abdominal pain, nausea, diarrhea, constipation and heartburnと記述されています。


調べてみたら、
日本へのトレードネームはEveとなっていました。

イブA錠としてや、エスタックイブ、ルルアタック、コルゲンコーワ、ベンザブロック、パブロンエースとして出ていますよね。これらの違いは一錠に含まれるibuprofenの量の違い、その他に含まれる薬品の違いでした。例えばバファリンルナなどはibuprofenの他にもAcetaminophenも含まれています(また次回のエントリーで説明します)。なかにはibuprofenの他にも鼻炎用のAntihistaminやStimulantとしてカフェインなどが含まれているので、日本ではこれらの商品を総合風邪薬と謳っているのでしょう。


服用の目安として、
推奨されている投与量は体重や適応により、経口投与量は4時間から6時間ごとに200mgから400mg(子供の場合には5-10mg/kg)であり、1日最大投与量は800-1200mgである。この低量の服用量であれば、ibuprofenはNSAIDsの中で一番胃腸障害の危険性が少ないそうです

ただし、医者の監督の下で3200mgの最大投与量も時として用いられるそうです。


Athleteを扱うときに大事なポイントとして、ibuprofenは
Antiiflmmatoryとしての機能の他に、AnticoagulantとAntipyreticの効果があること。

Anticoagulant。血液の血小板に作用して機能を阻害する
結果、血栓などが出来にくくなることで梗塞や、脳卒中などを防ぐ効果がある一方、出血を止めにくくなるまたは他のNSAIDsと併用またはOverdoseなどが原因で、胃などの出血の原因にもなります。

つまり、脳震盪を起こした選手などで出血のおそれのある人にAnticoagulant PropertyをもつNSAIDsを与えると、出血が止まらなくなり悪化させてしまう、脳震盪で言えば命に関わることにもなりかねません。
そういう理由で、後で説明しますが、脳震盪を起こしたおそれのある選手、内出血を含め出血などのおそれがある選手、他の薬を併用している選手、アレルギー反応のある選手にはAcetaminophenを与えることが多いです。Acetaminophenの有名な商品名はTYLENOLですね。

↑Tylenonとずっと思ってましたw


AsprinをはじめIbuprofenに関してもしっかりとした知識と注意力がないと選手に悪影響を与えてしまいますので、ものすごく大事ですね。それぞれの薬の歴史や働く器官、一つ一つキーワードを掘り下げていったらどこまででもいけそうですが、限界に達したのでやめちゃいました。また時間のあるときに少しずつやっていこうかなと思います。



ちょっと長くなってきたので、
Naproxen SodiumとAcetaminophenについては次回のエントリーに回します。

01 : 47 : 43 | Pharmacology | コメント(0) | page top↑
| ホーム |

プロフィール

takamogo

Author:takamogo
勉強中勉強中。

最近の記事

最近のコメント

Google フリー検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。